介護保険タクシーの誕生ストーリー

介護保険タクシーの誕生ストーリー

介護保険タクシーと介護タクシーの違い

介護タクシーに介護保険が使える介護タクシーと使えない介護タクシーがあるといいますが、一体どこか違うのでしょうか。

介護タクシーってみな同じではないでしょうか。
介護タクシーってひとつだと思っていた。
という方が以外と多いので、この疑問に応え致します。

介護保険を使用するタクシーを介護保険タクシーといいます。
介護保険を使えないタクシーを介護タクシーといいます。

介護保険を使うか使わないかで介護保険タクシーと介護タクシーに分かれます。

※介護保険タクシーという名称は正式名称ではありません。俗称です。
ちなみに介護タクシーも俗称で正式名称ではありません。

介護保険タクシーは、公的な介護保険制度に対応し、ご利用者は10分の1という安い料金でサービスを提供することができます。
介護タクシーは、介護保険の一割負担とは無関係です。
ご利用者は10分の1の安い料金のサービスを受けることはできず、全額が現金によるサービスの提供ということになります。

※ご利用者の心理とは安い方に魅力を感じ、安い料金にこころが動くようです。


介護タクシーは、何故このように二つに分かれたのでしょうか。
又、いつ分かれたのでしょうか。
このあたりをご一緒に学習していくと、よりはっきりとした違いがあることが分かります。
それでは先に進みましょう。


介護保険タクシーの法律が出来た年

2004年は介護保険法が改正された年です。
介護保険は4年に一度見直しをすることになっています。
2004年を境に介護タクシー業界に大きな変化が訪れます。

介護保険が改正されるまでの病院の送迎は、ほとんど介護タクシーが提供していました。
いわば介護タクシーの全盛期ともいわれる時代です。

介護タクシーの誕生

ちなみに介護タクシーが誕生したのは、1998年に九州の福岡でメディウスの社長である木原圭介氏が発案したサービスです。
このサービスを提供したのが遠賀郡岡垣町海老津という小さな田舎町でした。
このままではタクシー業界も駄目になってしまうという想いから、ふと、外出できないでいる寝たきり老人や障害者に目を向け介護タクシーというアイデアが浮かんできたといいます。(東京交通新聞社発行・介護タクシー「そこまでやる」)
今や木原圭介氏のタクシー業界やサービス業界に与えた影響は、計り知れないものがあるようです。

介護タクシーから介護保険タクシーへ

今まで、介護タクシーをご利用していたお客様がこの2004年を境に堰を切ったような勢いで介護保険タクシーに流れていきます。

国は、2000年に介護保険法なる法律を制定しました。
時代が超高齢社会に突入するという危機感からの急務な対応でした。

その後、介護保険で介護タクシーのサービスが受けられないのはおかしいということで、より多くの団体が国会に陳情を始めます。
ついに国もこの陳情パワーを押さえきれなくなり要望に応えるようになります。
これが2004年の介護保険法改正です。
このような民衆の陳情パワーにより介護保険タクシーが誕生したのです。

介護保険タクシーの名付け親

介護保険タクシーという名称をつけた人物は、特定非営利活動法人福祉グループコアラの代表者である橋本利廣氏です。
若き情熱家でもある橋本利廣氏は、介護保険タクシーの名付け親でもあり、草分け的な人物です。
 ご利用者はできるだけ安い料金でサービスを利用したいと思っているに違いない。
少しでも安い方向でなにかよいシステムがないものかどうかを模索していたところ、介護保険法改正により介護保険が介護タクシーでも使えることが分かりました。
10分の1の安い料金でサービスを提供できるので、「これならいける。」「これならご利用者様も利用したいと思うに違いない。」とそう確信したといっています。(2004年10月介護保険タクシー完全ガイドより)

又、介護保険タクシーは、介護保険タクシーと介護タクシーの両方の許認可を取得できます。
介護保険外の場合の現金のご利用者さまも、介護保険を利用するご利用者様も両方のお客様をターゲットにできます。

このことは以前よりも広範囲な営業が可能になることを意味しました。
より多くのお客様の囲い込みができるので、事業展開が可能になります。

今までの介護タクシーは個人事業であり、
個人が働ける時間には物理的な限界があります。
そのために収入についても物理的な限界があるということで制限されます。
事業の発展性としては限界があります。

介護保険タクシーは、スタッフを抱えることにより、やればやっただけ収入を増やすことができます。
介護保険タクシーは、この物理的な限界を破り完全に事業化として大きく展開できる要素を備えています。
このことも魅力のひとつです。

又、介護保険タクシーの事業者は
最低でもヘルパー1級以上の資格を有しています。

高度な資格を取得している点は
注目に値します。

ヘルパー2級ではなく
ヘルパー1級の資格や介護福祉士や看護師など
よりレベルの高い資格を取得し、
高度の介護技術を提供するので
福祉の世界に
圧倒的に好感度で迎えられているのです。







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